通玄院縁起

虚櫻了角(きょれいりょうかく)を開祖とし、安芸藩士・寺西織部信行(てらにしおりべのぶゆき)が大檀越となり開基となっている。創建年は諸説あるが、元和8年(1622)説が妥当ではないかと考えられる。
その後、幾多の変遷を経て今日に至るが、特筆すべきは本山妙心寺経蔵に納められている一切経全6,527巻を写経した写経道場となっていた事であろう。それは寛文年間(1661〜1673)に12人の僧侶が8年の歳月を費やし書写されたと言い伝えられている。


